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君たちの声を届けたよ

 天使が帰る日の、犬やねこたちに出逢ったのは、
わたしが当時住んでいた、福島県でのことでした。

はじめはひとりで、その後は、ふと書店で手に取ったことから、
読んでみると、いのちを感じる、心の深い場所に響いた濵井千恵さんの
「この子達を救いたい」という本に出会って知った、ALIVE地球生物会議
という市民団体を通じて、たくさんの気持ちを同じくする仲間と出会い、
2年にわたって見学に訪れることになりました。

福島県内にある、福島市、郡山市、原町市、会津若松市の各施設を
見学して、獣医さんをはじめ、お世話をされている皆様の、切実で、
真剣な声もたくさん聴いて参りました。

「さつしょぶんをしている 
なんて、どんなにひどいことをできる人たちなのだろう。」

そう思われる方も多いかと思います。
そして、わたしもおそらく、実際にお話をお聴きする機会を得るまでは
そうだったのです。

実際にお話をうかがってみると・・・

はじめて見学に出かけた時、わたしはある獣医さんに、「さつしょぶん」
のときのことについて質問しました。ふだんは、お世話をする方がその
小さな施設に専門にいて、獣医さんが常駐はしていないところでした。

その獣医さんは、さつしょぶんの時は、自分が立ち会っている 
と話しました。責任者として、お世話をする方に重要な所を任せきり
ではない という意味で話されたと思います。

わたしはそのとき、その男性獣医さんの瞳に、
厚い灰色の雲がかかった のをみて、ふと、魂から悲しくなりました。

瞳はこころの、魂の窓です。 人間の心や魂を、
つまりあたたかい人間性を、厚い雲で覆って感じないようにしなければ
出来ないことというのは、どんなに悲しいことなのだろう!
と強く思いました。

各施設の日頃お世話をしている職員の皆様も、それぞれその方なりの
愛情や願いをもって、毎日、犬とねこたちのお世話をしていることが、
お話をうかがう中で伝わってきました。

見学に行った私たちと、職員の方との懇談会のような場を設けてくだ
さった施設もありました。

当時、あたらしい家族との縁結びを積極的に行っている施設でした。
日頃お世話をしている、若い男性職員の方は、とてもどうぶつたちに
愛情を持っていて、一頭でも多く新しい家庭がみつかって、幸せになる
ことを願っている、現状をつたえてほしいという気持ちを話され、私たち
にも、真摯な願いが伝わってきたのが今でも印象に残っています。

日頃、つらい業務もあるなかでの、このような思いを持ち続けるという
ことは、並大抵のことではないと思うのです。きっと真に強くてやさしい
方なのでしょうね。
この懇談の機会では、わたしも大いに学び、
共感と理解こそが、いのちの場には必要なのかもしれない
と考えるきっかけにもなりました。

また、前述の獣医さんは、保健所を訪問したある時、今日も午前中、
犬の引き取りをした ということを話され、その引き取りをする時の
小さな個室を見せてくださいました。

引き取るとその後どうなるか、ということを説明して、本当によいのか、
なぜそうなったのかなど、飼い主に話をしている とくるしい声で、
話してくださいました。
わたしは、やり場のない怒りの気持ちを、その声と表情から感じて
一緒につらい気持ちになりました。

犬やねこたちのつらい境遇と、そんな現場の切実な気持ちも知って
、もっと自分たちになにかできないかな。と考える日が続きました。
そして同じ気持ちの仲間と、パネル展や、写真展でその事を知って
ほしいという思いで、何度か回を重ねることになりました。
ひとりでは、とても出来ないことも、同じ気持ちを持つ仲間と一緒に支え
あえたからこそ、可能になりました。

人が何人かいると、みんなそれぞれ得意とするところが、必ずあるもの
なのですね。

たくさんお友達がいて伝えてくれる人、あたらしい家族との縁結びを
どんどんしてくださる人、みんなに元気と安心をくれる人、頭脳明晰で
ムズカシイことはおまかせできる人、動物のことならなんでも詳しい人、
などなど・・・一人ひとりの持つ才能が集まると、いろんなことができる
ことを知りました。

また、当時は全国的に大変悲しい習慣でもあった、動物収容施設の
犬ねこ達を、動物実験施設に定期的に譲渡する、ということも行われて
いました。(払い下げという、いのちにはふさわしくない名称でした)
ただでさえ、つらい思いをしている子たちですから、それを知って、
いたたまれない気持ちで仲間と署名活動を夢中でしたこともありました。
(現在は、全国的に、もう行われていないようです)

その後、わたしはどうぶつの直接的な活動 というものからは離れて、
自分のみちを歩き始めることになりましたが、いのちと人間の本質
のようなものをずっと探して、みつめていきたいと思う気持ちには
変わりがありません。

このweb絵本のストーリーは、10年くらい前には出来ていたのですが、
しばし熟成され、イラストも添えて、また初めのイメージとは
変わった雰囲気で、あたらしく生まれてきたのです。

あの時出逢ったどうぶつ達との約束が、web絵本の形になりました。

ここで出逢った犬とねこたちは、2000年~2001年のことですが、
その後、全国でもいのちへのやさしい気持ち広がって、年々さつしょぶん
数は減ってはきているものの、(H22年は前年比 -25.649頭)
H22年は全国で 犬53.473頭、ねこ160.134頭 のさつしょぶん
という悲しい現状は続いているようです。(資料はALIVE サイトより引用)

ご存じのようにその後、福島は被災地になり動物たちのボランティア
さんも、自分たちの状況も大変な中で、いのちを守りたいという使命感
から、精一杯以上のことをされている、と聴いています。

わたしは、こうしてお伝えする だとか、思いを寄せる とか、時々街頭で
本当にすこしばかりの募金をする ということしかできないのですが、
思いを寄せたり共感するということを、わたしたちが続けていけたらいいですね。 そんな気持ちは、きっと何かの形できっと届くと思うのです。
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by tenshi-web | 2013-05-26 07:07 | 君たちの声を届けたよ

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